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通勤時間の使い方で生活の満足度が変わった話

通勤時間の使い方

出社が増えて、片道45分の通勤時間が復活した。在宅勤務に慣れた体には、この往復90分が重い。でも過ごし方をいろいろ試してみたら、むしろこの時間が嫌いじゃなくなってきた。

以前の通勤時間

以前はスマホでSNSを見ていた。Xのタイムラインを流し見して、ニュースアプリを開いて、たまにゲーム。到着した時に「何してたっけ」と思う過ごし方。

90分間スマホを眺めて、得たものはほぼゼロ。それが毎日。さすがにもったいないなと思い始めたのがきっかけで、通勤時間の過ごし方を意識的に変えてみることにした。

まずSwitch2を持ち込んだ

最初に変わったのは帰りの電車。Switch2でポケモンを遊ぶようになった。

仕事で疲れた後にSNSを見ると、なんとなく気が滅入ることがある。炎上案件とか、マウント合戦とか。それよりも帰りの30分でポケモンのレイドを1つ回す方が、明らかに気分がいい。家に着いた時の気持ちの余裕が違う。

正直、大人がSwitch2を電車で開くのは最初ちょっと恥ずかしかった。でも周りを見ると結構いる。自分だけじゃない。

この帰りのゲーム時間が、仕事と家庭の間の切り替えになっている感覚がある。リモートの日は仕事が終わった瞬間に家庭モードに切り替わるから、仕事のストレスを引きずったまま夕飯の準備をしてしまう。通勤時間に物理的な「間」があるのは、意外と良かった。

通勤時間の使い分け

朝はRSSを読むようになった

帰りの過ごし方が決まると、行きの時間もなんとなく意識するようになった。で、始めたのがRSSリーダーで技術記事を読むこと。

自分が登録しているのは、Hacker News、Google CloudとAWSの公式ブログ、KubernetesとIstioのリリースノート、あとはsongmuさんやlaaborasoluさんみたいな好きなエンジニアの個人ブログ。全部で25フィードくらい。多すぎると未読が溜まってストレスになるから、これくらいに抑えている。

1日3〜5記事読めば45分は埋まる。以前は「時間がある時に読もう」と思って結局読まなかったのが、通勤という固定枠があると自然に消化できる。

気になった記事はブックマークしておいて、昼休みにSlackの技術チャンネルに共有する。「読んだ」だけだと3日で忘れるけど、「共有して一言コメントを書いた」記事は意外と覚えている。

目が疲れた日はRebuild.fmを聴く

毎朝RSSを読めるかというと、そうでもない。前日の寝不足で画面を見たくない日もあるし、単純に飽きる日もある。そういう日はPodcastに切り替える。

よく聴いているのはRebuild.fm。miyagawaさんとゲストの雑談が心地いい。技術の話だけど、肩の力が抜けた語り口なので朝から重くない。あとはfukabori.fm。こっちはもうちょっと深い技術の話が多くて、特にSREやインフラ寄りの回は自分の業務に直結するから聴き応えがある。

Podcastで良いなと思うのは、ブログ記事だと「〇〇を導入しました」で終わる話でも、「実は導入前にこういう問題があって」「チームではこういう議論があった」みたいな裏話まで聞けるところ。この温度感は記事では得られない。

Kindleで技術書を「つまみ読み」する

RSSでもPodcastでもない日は、Kindleで技術書を読むこともある。最近は「SREの探求」を通勤中に読んでいる。

ただ、通勤中に技術書を1ページ目から順番に読むのは自分には合わなかった。コードが多いページは電車だと頭に入らないし、写経もできない。だから通勤中は設計思想やアーキテクチャの章を拾い読みして、ハンズオンの章は家のPCの前で読む。

たとえばKubernetesの本なら、アーキテクチャ概要の章は電車で読んで、マニフェストを書く章は家で読む。この読み方にしてから、積読が少し減った。少しだけ。

座れない日はどうするか

座れない日はSwitch2を出せない。Kindleも片手だと操作しづらい。そういう日はPodcast一択になる。

技術系よりも、Audibleでノンフィクションを聴くことが多い。最近聴いたのは「SHOE DOG」。仕事の後にコードの話を聞くと頭が休まらないから、全然違うジャンルの方がいい。

立ち通勤の日は正直、内容をちゃんと覚えていないことも多い。でも何も得なかった90分と、何かしら聴いていた90分では、1日の満足度がなんとなく違う。気持ちの問題かもしれない。

生活満足度の変化

帰りもインプットに使おうとして失敗した

一時期、帰りの電車でもRSSを読もうとしたことがある。行き帰り両方を学習時間にすれば効率がいいはずだと思って。

2週間で挫折した。1日中コードを書いた後に技術記事を読む気力はない。無理して帰りもインプットに使うと、翌朝の集中力が落ちる。結局、帰りはゲームか音楽か、何もしないのが一番長続きした。

「通勤時間を全部有意義に使わなきゃ」と思った時点で、たぶん間違いだった。帰りにぼーっとSwitch2をいじる時間があるからこそ、朝のインプットが続いているんだと思う。

リモートの日との使い分け

週3出社・週2リモートの生活をしていて、出社日とリモート日で生活のリズムが全然違う。

リモート日は通勤時間がない分、朝に余裕がある。でもその余裕を有効に使えるかというと、正直微妙。だらだらコーヒーを飲んで始業ギリギリになることも多い。出社日の方がむしろ、通勤時間という「枠」があるぶんインプットが安定している。

自分にはどっちか一方より、両方あるくらいがちょうどいい。出社日は電車でインプットとリフレッシュを確保して、リモート日は移動がない分を別のことに使う。まあ「使う」と言いつつ、リモート日の朝の余裕時間は半分くらいXを見て溶かしているのだけど。

3ヶ月くらい続けてみて

この過ごし方を3ヶ月くらい続けて、変わったなと思うことがいくつかある。

チームの会議で「最近こういう記事があって」と自分から話題を出せるようになった。以前は聞く側だったのが、たまに発信する側に回れるようになった。朝のRSS時間のおかげだと思う。

あと、帰宅後のイライラが減った気がする。帰りの電車でゲームして気持ちを切り替えてから家に帰るので、家族に対して少し余裕を持てるようになった。数値化はできないけど、体感としてはある。

通勤時間を「最適化」したとか「有効活用」したとか、そんな大げさな話ではない。ただ、SNSのタイムラインをスクロールする以外の選択肢を持てたのは良かった。これがベストかはわからないけど、今のところ悪くないと思っている。

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